SNSで奈良公園の鹿に危害を加えている男性の動画が投稿され、炎上しています。この行為は大問題に発展する可能性もあります。その理由を調べてみました。
【奈良の鹿は天然記念物】危害を加えている男性は外国人か?
奈良公園の鹿を蹴っている男性の動画が投稿され炎上しています。Xではこの男性について外国人という意見もありますが、問題の動画を見る限りでは外国人なのかは、不明です。しかし、顔の表情を見ると少し怒っているようにも見えます。奈良公園では鹿に嚙まれたり蹴られるなどの被害があるそうですが、この男性もそんな被害にあったのかもしれません。
鹿に危害を加えると罰せられる!?
とはいえ、動物に危害を与えることは許されることではありません。それに奈良公園の鹿は国の天然記念物に指定されています。
奈良のシカ」は奈良で1300年以上前から生息する野生動物です。
野生であるシカと人との生活が溶け込んで共存してきた歴史が評価され、国の天然記念物に指定されています。ー奈良市ー
鹿は文化財保護法によって保護されています。文化財保護法では、文化財を損壊する行為を禁止しています。違反をすると100万円以下の罰金に処せられます。
鹿に対する禁止行為とは?
鹿は国の天然記念物で危害を加えると罰せられる可能性があります。また奈良市の条例でも遵守事項として鹿に危害を加えることを禁止しています。違反をすると、5万円以下の罰金に処せられます。では、具体的にどんな行為が禁止されているのでしょうか?
- 鹿を殴ったり、蹴ったりするなどの暴行を加える。
- 鹿に石を投げたり、物をぶつけるなどの行為。
- 鹿に食べ物を与える(鹿せんべい以外のもの)
- 鹿を追いかけたり、鹿の群れに立ち入ったりする。
- 鹿の角や毛皮を持ち帰る
このように奈良公園の鹿に危害を加えることは法律で禁止されており、刑事罰や民事上の責任を問われる可能性がありまた民法上の不法行為として損害賠償請求を受ける可能性があります。
また、この事件は最近おこった靖国神社の落書き問題を含めて観光客が起こした事件として今後大きく取り上げられる可能性もありますので、注意してみていきたいと思います。