【機密費、年12億円使い切りが判明】

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官房長官が出納管理し使途が公表されない内閣官房報償費(機密費)ですが、今回共同通信が行った情報公開請求で2019~22年度の各年度で予算計上された約12億3千万円が全額引き出されていたことが分かりました。 記事元:埼玉新聞

【機密費、年12億円】選挙応援に使用も

官房長官が出納管理し使途が公表されない内閣官房報償費(機密費)別名機密費ですが、2019年~22年の各年度で予算計上された約12億3千万円がほぼすべて使用されていたことが共同通信が行った情報公開請求で分かりました。

また、年度内に使い切らずに国庫へ返納された額は最大で21年の19万9174円だったそうです。

機密費は「国の事務を円滑かつ効果的に遂行するために機動的に使用する経費」とされています。会計検査院の検査を受けますが、支払先などは明らかにされません。また国会のチェックもありません。「機動的に使用」と説明をしていますがほぼ全額消化する対応には、不必要な用途に使っているのではないかとの指摘も出てきそうです。機密費といえど元は税金なので今後は使用目的を説明する必要が出てくるかもしれません。

「機密費」とは?

「機密費」は政府機関が機密の事項に使うため他からの制約なく支出できる経費です。

  • 内容の秘密性:機密費の使途は「国の機密保持上、使い道を明らかにしない」とされており、具体的な使途は公開されません
  • 官房機密費と外交機密費:特に「官房機密費」(内閣官房報酬費)や「外交機密費」(外務省報償費)などがあります。
  • 会計検査院の検査対象外:明治憲法下では機密費は会計検査の検査対象外でしたが、日本国憲法下ではすべての国の収入支出の決算が会見検査院にようて検査されていますが、機密費は検査をされません。